平成二十六年 四月 二十日(日) 午後一時開演
梅若会 定式能 「千手」「須磨源氏」他 於・梅若能楽学院会館(東中野)
「定式能」は梅若会一門の日々の研鑽を示す事に重きを置いた定例の演能会です。
来る4月公演にて「千手」を松山が務めます。
地頭は梅若玄祥先生がお勤めになられます。
「 千 手 」
一ノ谷の合戦で捕虜となった平重衡は鎌倉の拘留されます。
以前の栄華を懐かしみ現在の境遇を嘆く重衡。
千手の前は源頼朝の命により彼を訪ね、酒宴にて慰めます。
やがて夜が明け重衡は南都へと出で立ち、千手は今生の別れを悲しみます。
小書「 エイギョク 之舞」では演出構成が大きく変化します。
幾通りか上演方法がありますが、今回は重衡の歎きの直後に千手が館に訪れます。
通常では千手が館に訪れるまで心境を表す謡がありますが省略されます。
物語の中心に重衡を強く据え置く狙いでしょう。また、出家を望むくだりも省略され、
これらの変わりに酒宴にて千手と共に重衡も舞う「相舞」が挿入されます。
重衡は舞いを中座し千手は独り舞い続けます。曲の最後での離別の場面と共に、
千手との濃密な相愛が現れる倒置の演出。別れこそ丁寧にありたいと思います。
図らずも、史実には四月二十日に千手が館を訪れたと残ります。
皆様もご一緒に重衡を訪ねてみませんか?
お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせよりお申し込み頂きますと、前売り扱いにて
チラシ掲載料金から千円引き にてご提供させて頂きます。
※ 2014.4.16 12:00 のお申し込みまで
指定席(正面のみ) 7千円 ((( 通常八千円 )))
自由席(指定以外) 6千円 ((( 通常七千円 )))
学生席は通常の 3千円です。