講演のご案内です。
この度ご縁で、陶芸家さんの個展に講演の機会を頂きました。
ご興味の方、是非ともお寄せください。
3月15日(土) 16:00~
陶芸家 島田恭子 個展 「桜川伝説」
場所 ギャラリー珈琲店古瀬戸
千代田区神田神保町1-7 NSEビル 一階
入場無料です。
私は能「櫻川」のお話をさせて頂きます。
16:00の開始、
17:00からは、はるばる茨城県桜川市よりお越し頂く
櫻川神社の磯部宮司様と御主催の島田様の対談があります。
櫻川神社は水戸駅と小山駅を結ぶ「水戸線」の中ほど、茨城県桜川市にあります。
境内では多種の桜の木々が保存育成されていて、近くには多数の桜が咲き連ねる公園もあり
宮司さんは「桜守」も兼ねた方、今の季節はサクラ咲く合格祈願などもこなされる超人です。
この魅力的な対談のあと能「櫻川」のお話があります。
私は当日、東中野で梅若会別会能を務めており、終演後にギャラリーに駆け込みます。
お店に到着する頃は残念ながら対談の終わる頃・・・
18:30から、私の受け持つ能「櫻川」の講演です。
なぜこの会に能が入るのかというと
櫻川磯部稲邑神社の宮司様はなんと能「櫻川」の登場人物の子孫にあたる方でもあるのです。
能の登場人物の血を受け継ぐ方、マニアには堪らない至極のひと時!?
私もゾクゾクという不思議な感覚を覚えます。
能「櫻川」のお話は・・・
茨城を舞台に日本人がもっとも愛する花の一つ「桜」を背景とした親子のヒューマンドラマです。
厳しい冬を経て、春の訪れと共に人々が待ちわびる花の持つ情感は、その絢爛も一時に過ぎない「儚さ」も持ち合わせています。
幼子の可憐さ・命の儚さと重ね合わせて、子供を失った母親の悲しみの曲。
母親が子と離れ「狂ヒ(平常心を失った有様)」となる形式は狂女物と呼ばれ数曲あります。
「隅田川」到っては死に別れてしまう悲劇です有名ですが、
「櫻川」は春の曲・桜の曲として舞台一面には華やかさが満ち溢れるあまり悲しくない不思議な一曲です。
詞章には「桜」の名称11種類、「桜」の文字48字、「花」の文字は53字・・・
子供の名前は「桜子」、母子の故郷は「桜の馬場(サクラ肉・・・)」、再会の舞台は「桜川」。
曲の中で桜子を匿っているのが磯部寺の宮司さん。
この当時から桜をお守りだったんですね。
最後には親子の対面で終わるハッピーエンドのちょっと幸せになれるお話。
桜の儚さを逆手に「やっぱり桜は良いな~」と感じる一曲のご紹介です。
会場のスペースには限りがございますが
可能な限り「謡ひ・舞ふ」予定です。
「当日時間が出来たから」
大歓迎です!
お気軽にお問い合わせください。