◇平成29年12月17日(日) 13時開演 17時頃 終了予定

「梅若会定式能 納会」  於・梅若能楽学院会館(東京都中野区東中野)
能「氷室」、能「巻絹」(他 狂言、仕舞数番)

松山の今年の定式シテ番、納会が目前に迫って参りました。

今回ご紹介の演目は、能「氷室」シテ 松山隆之

◇どんな曲?
「氷室神事」を今に伝える演目で、翁がエブリを持ち氷を室に集める姿や明神が氷を守護する姿が勇壮に表現される具現的かつ象徴的な能です。
冬のうちに氷を室に保管して夏に天皇に献上してきた謂われも語られ泰平の御代を寿ぐ一曲でもあります。

元来、晩春の作品で、能「氷室」を通して寒気との別れを喜び、心も和らぐなか、夏への心掛けを努めてきたのでしょう。松山も冷暖房の無かった時代の人々が自然と共存してきた様子に懐かしさを感じる年齢になりました。

明神が守護する「薄氷」。近年では初夏の和菓子にこれらを見立てた品々が店先に並び涼の先取りに氷が対象にされるようです。この度は冬の最中での上演ですので、少し早めに春を感じられるように取り組みたいと思っています。

また、巻絹は歌道の誉れを伝える人気曲です。
音曲としても親しまれてきた作品です。

万障お繰り合わせの上、ご来場お待ち申し上げております。

正面指定席(7,000円)
自 由 席(6,000円)

※定式は松山へのお申し込みにより、事務局購入より1,000円引きでのご提供となります。
(上記は適用後の代金です。)