2016/12/18 梅若会納会

12月 12tuki001

今月12月18日(日)の公演のご案内です。

「梅若会定式能」13:00開演

能「景清」、能「大般若」、狂言「素袍落」、他 仕舞二番

おおよそのタイムテーブルは、

13:00   能 「景 清」シテ 梅若玄祥師
14:15頃 狂言「素袍落」シテ 三宅右矩氏
14:40頃 仕舞「二 番」梅若紀彰氏、松山隆雄(父)
15:10頃  能 「大般若」シテ 角当直隆氏、(飛天 松山隆之)
16:30頃 終演

梅若会の納会です。
玄祥先生の能が定式で観られます♪
景清の内容はこちらをご参照ください ↓↓↓

http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_066.html

「大般若」は室町期に上演記録が残る作品で、昭和58年、玄祥師の復曲第一作という記念の演目です。

物語は「西遊記」などの三蔵法師の経典探求の旅にちなんだ内容です。
西遊記というと孫悟空を連想される方が多いと思いますが、この曲は沙悟浄に関する物語です。

ワキに三蔵法師が登場しますが、孫悟空や猪八戒は出来てきません。

天界を追われて下界(流砂)で人を喰らう妖仙となっている沙悟浄(深沙大王)が
大般若経(般若心経)を三蔵法師に伝え自らも守護神となるのです。

多彩な囃子や舞を織り交ぜた華やかな作風に設えてある見た目にも華やかな一曲です。

是非お寄せ下さい♪

松山までお申し込み頂きますと「景清」「大般若」二曲の詞章をプレゼントします♪

鑑賞券
正面指定席  7千円
自由席    6千円

※出演楽師へのお申し込みは、事務局購入より千円引きでのご提供です。
また、お申し込み以外にもご連絡をお待ちしております。

2016/11/20梅若会別会能

c0159437_10553669 c0159437_10555416

梅若会別会能のご案内

2016年11月20日(日)11:00開演

能「俊寛」、能「羽衣 彩色」、能「望月」、狂言「呂蓮」(他 仕舞二番)

おおよそのタイムテーブルは

11:00   能 「俊 寛」シテ 松山隆之
12:15頃 狂言「呂 蓮」シテ 野村萬斎氏
13:00頃  能 「羽 衣 彩色」地 梅若玄祥師
14:30頃 仕舞「二 番」玄祥師、長左衛門師
14:45頃  能 「望 月」

中途入退場出来ます。
「別会能」は、一門の特別公演となり充実の内容をお届けします。

この度、私は「俊寛」を披かせて頂きます。(披キとは節目曲の初演を指します。)
「俊寛」は歌舞伎や浄瑠璃などにも派生した一曲で、平家物語を題材に「鹿ケ谷の陰謀」によって流罪となった俊寛僧都の孤独を現します。

この日は野村萬斎氏とのシテ共演ともなり、とても楽しみな一日です。
是非お寄せください。

鑑賞券
正面指定席  1万円(残席僅かです。)
自由席    8千円

ご用命は → http://honobonoh.com/?page_id=80

こちらからご用命頂きますと松山特製の観能解説をお届けします♪

また、お申し込み以外のご連絡もお待ちしております。

独吟「勧進帳」 ~相模原薪能から

「第二十九回相模原薪能」では能・狂言の他に「独吟」が上演されます。

能楽を共に歩む「狂言」と「能」の違いを考えると、能には必ず囃子が入る。
ここが能と狂言と大きく区別される部分だと思います。
能は「囃子・謡・所作」を統合した形を上演する事に重きを置いています。

その長~い歴史の中で、演目の一場面だけを抽出して舞台で再現するという「好いとこ取り」もアリだよね、となったのが現代に続く、「能以外のもの達」です。

能であって一番ではない、「独吟」「仕舞」「一調」「居囃子」「舞囃子」などなど。

大別すると、装束の有無となりますが、独吟ともなると「ただ独り」で舞台の一場面を謡い表現します。

そこには狂言の話芸に現れる囃子を見せずに拍動(リズム)を表すのと同様に、
能の謡にも囃子抜きで表現出来る躍動感への挑戦が存在します。

現代風に言うと「アカペラ」とか「子守歌」とかが同種なんじゃないかなぁと勝手に思うのですが。

今回ご紹介する梅若玄祥師(芸術院会員・人間国宝)の舞台「独吟 勧進帳」。

能「安宅」から、安宅関で関守・富樫との対決に弁慶が即席の勧進帳を読み上げるという一場面。
能では巻物をひらき、富樫の疑心を受けながら弁慶が豪壮に読み上げるくだりです。

独吟では、舞台に居ついて(正座して)ただ独り、謡います。
勧進帳は「三読物」と特別に扱われている謡でもあり、その詞章の躍動感(序破急)は格別です。

小鍛冶のワキについて

能「小鍛冶」の登場人物をご紹介します。

ワキツレ 橘道成
ワキ   三条宗近
シテ   稲荷明神 (前場)化身・(後場)本体
間狂言  宗近ノ下人

作者不詳のこの作品ですが物語の解り易さからも人気曲の一つに数えられています。

そこで、魅力の一つとしてワキを紹介してみたいと思います。

まず、曲名が主人公(シテ)ではなく助演(ワキ)にまつわる「小鍛冶」であること。
小鍛冶とは刀工を指す言葉で、この曲が刀に一貫した演目であり、宗近を中心に作風立てられていることを表しています。

過去に「稲荷」という別の作品があったので区別する為だったことも考えられます。

小鍛冶のあらすじは、
一条院からの勅使・橘道成公は、時の名工・三条住まいの宗近さんに一刀献上するように宣下します。
命を賜った宗近さんには望むべき相槌の者がいなかったので、氏神さまの「稲荷明神」に祈願します。
すると遠くから宗近に言葉をかける少年が現れ、刀にまつわる故事を語った後に鍛刀支度を命じ消えてしまいます。
やがて支度の整った宗近が心中に祈念しつつ鍛冶に臨もうとすると、勇壮かつ快活に明神が来現します。
そして共に仕上げた刀「小狐丸」を勅使に献上した明神は東山へと帰って行きます。

ちなみに能「稲荷」は、
紅葉狩をしていた和泉式部に恋慕した亡霊をシテとする能で、現行の通小町や玉鬘を混ぜ合わせた執心物だったようです。
詞章には都人の絢爛さや都の景色がを大きく取り上げられています。
こちらも作者不詳ですが古今著聞集から典拠した作品で、稲荷違い。

さてさて戻って、宗近さん。
宗近は「日本刀の変革のはざま」を生きた人です。
日本刀が直刀から反りのある湾刀に変化した時期の代表的名工として名を遺す人で、現代でも奈良県にお店が続いています。

宗近は一条天皇の治世(10世紀末頃)の刀工で史実に残る人物で、名刀の記録集、観智院本銘尽「一条院御宇」の項に、
「宗近 三条のこかちといふ、後とはのゐんの御つるきうきまるといふ太刀を作、少納言しんせいのこきつねおなし作也
(三条の小鍛冶と言う。後鳥羽院の御剣うきまると云う太刀を作り、少納言信西の小狐同じ作なり)」と残っているようです。

一条天皇の宝刀「小狐丸」が能「小鍛冶」のエピソードとなるわけですが、明神と作り上げたとされる能のあらすじも、伝説としての意味を醸し出しているのでしょう。

後の世の三条宗近銘の代表作には「天下五剣」の一つ、徳川将軍家伝来の国宝「三日月宗近」が現存しています。

これだけ魅力の宗近さんですが、能「小鍛冶」では助演です。
そこに「稲荷信仰」の尊さが表現されているのかなぁ?

2016/8/17 第29回相模原薪能

小鍛冶 黒頭について(←こちらをクリック)

※無料公演のご案内です

「第29回 相模原薪能」
日 程  平成28年8月17日(水)
場 所  相模女子大学グラウンド・特設舞台
(小田急線「相模大野駅」北口より徒歩10分)アクセス
時 間  18:30開演[開門17:00 開場17:30 終演予定20:15]

狂言「棒縛り」 三宅右矩 他
独吟「勧進帳」 梅若玄祥師
能「小鍛冶 黒頭」 松山隆之(前)/松山隆雄(後)

http://hall-net.or.jp/takiginou/1342/

お近くの方、是非お寄せください。

チラシ-396x560

2016/7/17 梅若会定式能

7月定式 簡易解説

c0159437_1681214 c0159437_1682728
梅若会7月公演のご案内

能「三井寺」にて、次女・結美、地頭・梅若玄祥師(人間国宝です♪)
能「舎利」にて、松山が舞台を務めます。

7月は玄祥師の仕舞「芭蕉」も予定されています。

是非お寄せください。

2016年7月17日(日)13:00開演
「梅若会定式能」
能「通小町」、能「三井寺」、能「舎利」、狂言「墨塗」(他 仕舞三番)

おおよそのタイムテーブルは
13:00  「通小町」
14:30過ぎ「三井寺」千満丸(結美)
16:30頃 「舎 利」韋駄天(隆之)

中途入退場出来ます。

簡易解説(PDF)も是非お目通し下さい。

2016/6/19 梅若会定式能

20160619001 20160619002

2016年6月19日(日)13:00開演
梅若会定式能
能「嵐山」、能「杜若」、能「藤戸」、狂言「雷」(他 仕舞三番)

おおよそのタイムテーブルは
13:00  「嵐山」
14:30過ぎ「杜若 恋之舞」 シテ 松山隆之 地頭 梅若玄祥師
16:30頃 「藤戸」

中途入退場出来ます。

梅若玄祥師の地謡は絶品です!

かの尾形光琳は能楽に精通していた人物で、「杜若」を多くの作品の題材に使用しています。
なかでも「燕子花図屏風」は、国宝の指定を受けていますが、
そのパノラマ感は能楽を意識して書き上げたものと、私は以前から感じています。

曲の概要は、
草木、杜若の精霊が伊勢物語(在原業平)によって成仏出来た喜びを主題に、
華やかに彩られた一曲です。

この曲、穏やかな動きの中に、色濃い杜若が表現されます。

草木や、石など、心を持たないとされるものは「非情」と種別され、
「非情は成仏出来ない」という考えがあります。
しかし、反して皆、悉く成仏出来るという教えもある。

古く業平は、仮の姿として現世に現れていた歌舞の菩薩であり、
業平の詠んだ歌は菩薩の御言葉だから。

故に、「かきつばた」は草木国土悉皆成仏、召されて行きます。

その和歌は、
折句「かきつばた」

か らころも
き つつなれにし
つ ましあれば
は るばるきぬる
た びをしぞおもう

そして、世阿弥の娘婿にあたる禅竹の作品、
細やかにセオリーを守っている作品だと思います。

義父の「幽玄」を守った一番。

ご興味の方、松山までお気軽にお申込みください。

鑑賞券(前売り価格)
正面指定席 7千円
自由席      6千円
※ 松山へのお申込み時の割引料金です。

※「定式能」「梅流会」は、松山の所属する梅若会の自主公演です。
松山へご用命頂きますと、1,000円割引にてご案内させて頂きます♪

追記 2016/06/03 公演記録に杜若の詞章を載せました。

平成28年 1月 梅若会

2016011101 2016011102

新年 明けましておめでとうございます。

本年も何卒よろしくお願いします。

年明けのお導きです。

元日 15時~16時
[[[ 梅若謡初之式 ]]]
梅若能楽学院会館(東中野2ー6ー14)
「入場無料」

玄祥師の舞囃子の他、仕舞と連吟の催しです。

楽屋ではお屠蘇の盃が交わされ
厳かに一門が集います。

お近くにいらしたら是非お立ち寄りください。

1/11(月・祝)13時~16時半ほど
[[[ 定式能 初会 ]]]
「翁」「絃上」
梅若能楽学院会館(東中野2ー6ー14)
「有料公演 前売り 6,000円(当日 7,000円/事務局扱い)」

今年は玄祥師の翁に始まる一年です。

ご興味の方は松山(前売り分)まで ご連絡ください。