平成26年1月11日(土)13時始
梅若会初会の演目は「翁付邯鄲」「胡蝶」となります。
玄祥師の能「邯鄲」では夢中ノ童を長女・絢美が務めさせて頂きます。
翁は「能にして能に非ず」と別格に扱われ五番立ての零番に当てられ
地謡を含む20名程の全ての演者が揚幕より厳かに粛々と歩みを進めます。
農耕豊作・国土安穏と祈祷を主におき、演じる事を極力控える「翁」。
年の始めに相応しい一曲です。
その翁に続けて能が上演される「翁付」の演出。
今回の「邯鄲」では唐土の邯鄲ノ枕の故事を御覧頂きます。
若者・盧生が世に広く聞く「邯鄲の枕」を求め旅に出ます。
やがて邯鄲に着いた盧生は、宿で枕を敷いて一睡に就きます。
盧生は夢の中で自身が栄華を極めるという「夢」を見ます。
広大な国土・群れいる人々・不老長寿・・・
能ではこの繁栄の一場をあえて謡で象徴してしまいます。
それは、夢の醒める時に舞台の躍動を集約する為の演出です。
詳しい内容はこちらをご参考に↓↓↓
http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_059.html
続いて上演される能「胡蝶」は百花の第一とされる「梅」に縁遠い「蝶」の儚さが沁みわたる一曲です。
主題となる蝶は「胡」の蝶です。
古への日の本の民族は唐土へ強い憧れを持っていました。
多くの文化意識が唐土には溢れていた時分、
花や虫に至るまで、唐土の感性が日本へと伝えられたのです。
通常演出ではシテは中入をして装い新たに蝶の精の後シテとなって登場しますが
物着の小書は、中入りをしない前後場面の連続性を強めた演出となります。
詳しい内容はこちらをご参考に↓↓↓
http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_062.html
ご多忙の事とは存じますが、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
~梅若会 初会~ 新春公演
平成26年 1月11日(土) 13時開演 17時終了予定
於・梅若能楽学院会館
東京都中野区東中野2-6-14
当日内容
能「翁」 梅若長左衛門
翁付「邯鄲」梅若玄祥 松山絢美(長女・6歳)
能「胡蝶 物着」角当行雄
(松山隆之は二番の地謡)
その他、お気軽にお問い合わせ下さい。 緑翔会 能ノ会