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  • 2021/4/11 特別講座「能楽ことはじめ」

    完売御礼‼
    好評につき予定枚数終了となりました。
    なお、当日券の販売はございません。

    能楽の魅力を探る「能楽ことはじめ」

    今回は「えどがわ能」(5/15開催予定)の内容に触れながら、
    能楽鑑賞を楽しむ方法を探ります。
    是非お運びください。


  • 2019/11/17 梅若会別会能「班女」「遊行柳」

    ◇令和元年11月17日(日) 午前11:00 開演
    於・梅若能楽学院会館(中野区東中野)

    能「班 女」 山中迓晶
    小鼓 大倉源次郎(人間国宝)
    地謡 松山隆之

    能「遊行柳」 角当行雄
    大鼓 柿原崇志(人間国宝)
    地頭 梅若 実(藝術員会員、人間国宝)

    (他 狂言・仕舞)
    ~詳細は投稿下記をご確認ください。

    別会能は、稀曲や大曲が上演される公演です。

    「班女」
    遊女の想い人への心象を、秋の趣たっぷりに表す一番です。
    シテは花子という名を持ちながら班女と呼ばれます。
    そこには前漢の「班婕妤」に準えた理解が求められるところですが、
    終始、演出の軸となる「秋の扇」には、心の表裏が表され、
    観る人とって花子を身近に感じさせる妙技があります。
    三島由紀夫の近代能楽集の題材ともなった演目です。

    「遊行柳」
    「西行櫻」と人気を二分する、老木の精を主人公とする代表作品です。
    作者は「観世信光」と伝わり、室町期のスペクタクル的な作品を多く残した人物ですが、
    晩年の作品とされる「遊行柳」では「幽玄性」を追求する作風に魅力が詰まっています。

    正 面 席(指定席)=10,000円
    脇・中正面(自由席)= 8,000円

    席種    席    枚

    ◇お申込みは https://honobonoh.com/?page_id=80
    席種枚数、お名前、郵送先、連絡先を明記の上ご連絡ください。
    ※頂きました個人情報はチケットの発送・能楽公演のご案内以外に使用することはございません。


  • 2019/6/8 梅若会別会能

    この度は昨秋に延期になりました特別公演のご案内です。

    ◇平成31年6月8日(土) 午前11:00 開演
    能「鸚鵡小町」
    シテ 会田 昇
    ワキ 宝生 欣哉
    笛  竹市 学
    小鼓 大倉源次郎(人間国宝)
    大鼓 柿原 崇志(人間国宝)
    地頭 梅若 実(人間国宝)

    能「望 月」
    シテ 川口 晃平
    ツレ 松山 隆之
    子方 松山 絢美
    ワキ 殿田 謙吉
    間  野村太一郎
    笛  一噌 幸弘
    小鼓 飯田 清一
    大鼓 亀井 広忠
    太鼓 澤田 晃良

    (他 狂言・仕舞)

    別会能では、稀曲や大曲が上演されます。
    表現描写のコントラストが細やかにお楽しみ頂けるところに魅力が詰まっています😁

    「鸚鵡小町」は老齢の小野小町がシテです。
    歌道を通じて聡明な知力を丁寧に表現します。

    「望月」は「仇討ち」を主題に演劇趣向の強い一番です。
    対話劇としての戯曲性は進行の理解も容易で、劇中劇で表現される曽我物語の小謡や、
    囃子の舞(羯鼓・獅子)にも富む多彩な一曲です。
    松山がツレ、絢美が子方を務めます。

    正 面 席(指定席)=10,000円
    脇・中正面(自由席)= 8,000円

    席種    席    枚

    ◇お申込みは https://honobonoh.com/?page_id=80
    席種枚数、お名前、郵送先、連絡先を明記の上ご連絡ください。

    ※頂きました個人情報はチケットの発送・能楽公演のご案内以外に使用することはございません。


  • 能「土蜘」の見どころ

    演出に巣を投げる姿があるからか、
    英訳解説で「Spider」と訳されてる事もあったりで
    誤解があるので、、、

    本当は、
    先住民(indigenous people)
    原住民(The natives)
    を指す。

    平安時代、
    中央政権が地方を制圧していくなかで、
    彼ら地方部族の呼称が「土蜘蛛」です。

    住まいが古い形式だったから、だとか。

    決して妖怪ではないのです。
    人間です。

    が、属性は「鬼」。

    芸能の魅力(遊び心)はあちこちに隠れてますね。


  • 能「邯鄲」の見どころ

    唐土の故事、「邯鄲の枕」を題材にする作品。

    夢の中、突然に皇帝となる青年・盧生。
    その栄華は50年にも感じられたが、実は粟飯の炊けるだけのひと時、「一炊(一睡)の夢」であった。
    現実に帰った少年はこの先、何を感じて生きていくのか。

    三島由紀夫の「近代能楽集」の冒頭を飾る題材にもなった作品です。

    邯鄲の詞章 ↓
    https://honobonoh.com/?p=936


  • 発表会について

    ◇どんな一日?

    「演能会」と区別して「素人会」という愛好者の発表会の一日です。
    5分~30分ほどの演目が並びます。

    この度は、娘達も混ぜて頂き、
    長女・絢美が「能・吉野天人」、
    次女・結美が「番囃子・船弁慶」「仕舞・邯鄲」、
    三女・絖美が「仕舞・老松」にて舞台を踏みます。

    「吉野天人」では娘が初めての「シテ(主役)」を務めます。
    またとない「こども能」の機会です。
    「船弁慶」では五人囃子の形式で物語を楽しみます。
    「邯鄲」「老松」は紋服姿のまま演目の舞いどころを務めます。

    まず、能楽を演劇として鑑賞する際の豆知識です。
    舞台と客席を遮るもの(緞帳)が無い能舞台では入退場までが演出の一つになります。
    能舞台では大道具を使用した舞台創りを控えるため、始めは何も無い舞台がさらけ出されています。
    開演とともに演者が舞台に登場し、様々に表現し、終曲後には元の閑居な舞台に帰ります。
    流れる時間はとても穏やかです。読書のように観る人聴く人の想像力から場面転換が成されます。

    「素謡」
    能は謡(声楽)での表現に工夫が施されています。
    「謡曲(素謡)」では能の台本を音読(熟練者は暗唱も)しながら情景描写を楽しみます。

    言葉(会話)として発される事もあれば、音楽として表現される事もあり、全てを聞き取ることは至難の業かもしれません。
    まずは人の声の持つ音色、地謡(コーラス)がおりなす臨場感をお楽しみください。
    そして日常の言葉遣いとの違いに関心を向けてください。
    すると、初めてでもそれぞれの演目のグラデーションが感じ取れるかもしれません。

    「仕舞」
    謡のみで進行するなかに紋服姿で立ち舞います。
    静寂な情景描写や心情表現、また一年間を一時間に集約したような、ゆったり且つ凝縮された描写をお楽しみください。

    「番囃子」
    番とは、一曲(一番)を示します。
    装束を使用せず、立ち舞う役者を設定しない、いわば「五人囃子」です。

    「舞囃子」
    能の演出の中で、立ち舞う部分を愛でる趣旨の形式です。
    紋服姿で、上演されます。


  • 2018/11/23 梅若会別会能

    ◇平成30年11月23日(金・祝) 午前10:30 開演
    梅若会別会能
    能「鸚鵡小町」 会田 昇 、地頭 梅若 実(人間国宝)
    能「望 月」  川口 晃平、松山 隆之、松山 絢美
    (他 狂言・仕舞)

    別会能は、稀曲や大曲が上演される公演です。
    「鸚鵡小町」は小野小町を通じて歌道の神髄を伝えます。
    「望月」は「仇討ち」を主題に演劇趣向の強い一曲です。
    対話劇としての戯曲性は進行の理解も容易で、劇中劇で表現される曽我物語の小謡や、囃子の舞(羯鼓・獅子)にも富む多彩な一曲です。
    松山がツレ、娘が子方を務めます。

    正 面 席(指定席)=10,000円
    脇・中正面(自由席)= 8,000円

    席種    席    枚

    ◇お申込みは https://honobonoh.com/?page_id=80
    席種枚数、お名前、郵送先、連絡先を明記の上ご連絡ください。
    ※頂きました個人情報はチケットの発送・能楽公演のご案内以外に使用することはございません。


  • 2018/6/17 梅若会「花月」「富士太鼓」「大会」

    6月17日(日)午後1時開演(正午開場)
    梅若会 定式能 6月公演
    会場:梅若能楽学院会館(東中野)

    能「花 月
    シテ 会田  昇
    ワキ 工藤 和哉
    アイ 高野 和憲
    地頭 梅若  実(人間国宝)
    笛  栗林 祐輔
    小鼓 大倉源次郎(人間国宝)
    大鼓 柿原 崇志

    狂言「膏薬煉
    シテ 野村 萬斎
    アド 中村 修一

    能「富士太鼓
    シテ 松山 隆之
    子方 松山 絢美
    ワキ 村瀬  提
    アイ 野村 裕基
    地頭 梅若 紀彰
    笛  熊本俊太郎
    小鼓 幸  正昭
    大鼓 柿原 弘和

    仕舞「通 盛
    シテ  松山 隆雄
    仕舞「草子洗
    シテ  川口 晃平

    能「大 会
    シテ 山中 迓晶
    ワキ 角当 直隆
    アイ 深田 博治
    地頭 小田切康陽
    笛  竹市  学
    小鼓 清水 和音
    大鼓 大倉慶乃助
    太鼓 小寺真佐人

    ◇「 花月 (かげつ) 」の見どころ
    「隅田川」「自然居士」「櫻川」などに残る人商人。「人身売買」は当時の日常でもありました。それらの作品では大人が子供を想う風情に共感を覚えるものです。「花月」では攫われた少年自身を主人公とする特異な演出。名前に現れる「花」「月」は自然への興趣を、弓にまつわる唐土の故事や殺生戒は仏教感を漂わせます。これらの少年がもつ見識は、天狗と共に諸国を流浪する中で培われたものであり、聡明な若者の生命力、華やかな芸尽くしを楽しめる作品です。間狂言による大胆な舞台展開も見どころです。

     

    ◇「 富士太鼓 (ふじたいこ) 」の見どころ
    狂女・執心・仇討ちの要素が混在する作品です。笠を被って登場するシテには死生観も表現されています。
    謡で表現される旅の景色から、対話による現実回帰。亡き富士の憑依も漂う狂い舞う有様。一幕物ですが舞台上で装束替えが行われ、二場面物の要素を兼ねています。
    ◇「 大会 (だいえ) 」の見どころ
    能に登場する「天狗」は滑稽さを持ち合わせた存在。天狗・山伏・鴉は同体に表現されます。僧に命を助けられた恩を返す為に望みを叶える天狗ですが分別の一線を越えてしまい打擲されてしまう。哀愁漂う作品です。
    能の演出ではあまり見られない「早変わり」が舞台上で行われます。大仏から天狗への転身はまさに「化けの皮」が剥がれるかの様子。ご期待ください。

    多彩な三番、お見逃しなく!

    ◇お申込み方法
    席種枚数、お名前、郵送先、連絡先を明記の上ご連絡ください。

    ※頂きました個人情報はチケットの発送・能楽公演のご案内以外に使用することはございません。
    ※本公演は松山にお申し込み頂くと、1,000円引きの優待にてご提供となります。

    ~ 優待適用後の代金
    正面指定席 7,000円
    自 由 席 6,000円