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2016年6月19日(日)13:00開演
梅若会定式能
能「嵐山」、能「杜若」、能「藤戸」、狂言「雷」(他 仕舞三番)

おおよそのタイムテーブルは
13:00  「嵐山」
14:30過ぎ「杜若 恋之舞」 シテ 松山隆之 地頭 梅若玄祥師
16:30頃 「藤戸」

中途入退場出来ます。

梅若玄祥師の地謡は絶品です!

かの尾形光琳は能楽に精通していた人物で、「杜若」を多くの作品の題材に使用しています。
なかでも「燕子花図屏風」は、国宝の指定を受けていますが、
そのパノラマ感は能楽を意識して書き上げたものと、私は以前から感じています。

曲の概要は、
草木、杜若の精霊が伊勢物語(在原業平)によって成仏出来た喜びを主題に、
華やかに彩られた一曲です。

この曲、穏やかな動きの中に、色濃い杜若が表現されます。

草木や、石など、心を持たないとされるものは「非情」と種別され、
「非情は成仏出来ない」という考えがあります。
しかし、反して皆、悉く成仏出来るという教えもある。

古く業平は、仮の姿として現世に現れていた歌舞の菩薩であり、
業平の詠んだ歌は菩薩の御言葉だから。

故に、「かきつばた」は草木国土悉皆成仏、召されて行きます。

その和歌は、
折句「かきつばた」

か らころも
き つつなれにし
つ ましあれば
は るばるきぬる
た びをしぞおもう

そして、世阿弥の娘婿にあたる禅竹の作品、
細やかにセオリーを守っている作品だと思います。

義父の「幽玄」を守った一番。

ご興味の方、松山までお気軽にお申込みください。

鑑賞券(前売り価格)
正面指定席 7千円
自由席      6千円
※ 松山へのお申込み時の割引料金です。

※「定式能」「梅流会」は、松山の所属する梅若会の自主公演です。
松山へご用命頂きますと、1,000円割引にてご案内させて頂きます♪

追記 2016/06/03 公演記録に杜若の詞章を載せました。