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江戸川区立 南小岩第二小学校

 

2018/7/10 第六学年対象

2017/7/19 第六学年対象 ~学校HPより転載

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江戸川区立 小岩図書館

http://honobonoh.com/?p=365

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江戸川区立 東部図書館

http://honobonoh.com/?p=218

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2018/9/24 白河コミネス「安達原」

伝統芸能の系譜を辿るシリーズ② 能「安達原」

昨年に続き、福島県白河市に能楽がやってきます。

お近くの方、是非ともお寄せ下さい!!

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2018/10/2 土浦薪能[山姥]

http://www.corabono.com/event.php?mode=detail&code=305

今秋予定の薪能をご案内します。実師の「山姥」で松山がツレを務めさせて頂く予定です。お近くの方、是非ともご来場ください。

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能「富士太鼓」詞章

◇「 富士太鼓 (ふじたいこ) 」の見どころ
狂女・執心・仇討ちの要素が混在する作品です。笠を被って登場するシテには死生観も表現されています。
謡で表現される旅の景色から、対話による現実回帰。亡き富士の憑依も漂う狂い舞う有様。一幕物ですが舞台上で装束替えが行われ、二幕物の要素を兼ねています。

登場人物
シテ 富士ノ妻  子方 富士ノ女  ワキ 官人  アイ 官人ノ下僕

あらすじ
萩原院の御代に、楽人が宮中での役をめぐり対立した末、一方が殺めてしまう。後日、院の臣下が遺族を待っていると、娘を連れ添った女性が上京してくる。遺族と知った臣下は楽人の死を伝え、形見の装束を渡す。女性が夫を偲び形見を身にまとうと、心が狂乱して太鼓を敵に見立て詰め寄ってゆくのであった。やがて気を取り直した女性は夫の面影を心に残し、故郷へと帰る。

富士太鼓 」 ・・・物語の流れと詞章(太文字は場面情景、細文字は台本です。)
1.萩原院の臣下による富士と浅間の間に起きた事件を伝える。
ワキ「これは萩原の院に仕へ奉る臣下なり。偖も内裏に七日の管絃の御座候により。天王寺より浅間と申す楽人。これは雙無き太鼓の上手にて候。また住吉に富士と申す楽人。これも劣らぬ太鼓の上手にて候が。互に管絃の役を望みまかり上りて候。さるほどに浅間此由を聞き安からずに思ひ。彼の宿所に押寄せ。敢えく富士を討つて候。まことに不便の次第にて候。定めて富士がゆかりの無きことは候まじ。若し尋ね来りて候ば。形見を遣はさばやと存候。

2.富士の遺族が都に訪れる。
シテ子方「雲の上なほ遥かなる。雲の上なほはるかなる富士の行くへを尋ねん
シテ「これは津の国住吉の楽人。富士と申す人の妻や子にて候。さても内裏に七日の管絃のましますにより。天王寺より楽人めされ参る由を聞き。妾が夫も太鼓の役。
シテ子方「世に隠れなければ。望み申さんその為に。都へ上りし夜の間の夢。心にかゝる月の雨
身を知る袖の涙かと明かしかねたる夜もすがら。寝られぬまゝに思ひたつ。寝られぬまゝに思ひ立つ。雲井やそなた古里は。後なれや住吉の松の隙より眺むれば。月落ちかゝる山城もはや近づけば笠を脱ぎ。八幡に祈掛帯の。結ぶ契の夢ならで。現に逢ふや男山都に早く着きにけり都に早くつきにけり
急ぎ候程に。都に着きて候。此所にて富士の御行へを尋ねばやと思ひ候。

3.官人に案内を申し入れる。
シテ「いかに案内申候  狂言「云々
シテ「これは富士がゆかりの者にて候。富士に引合はせられて給はり候へ  狂言「云々

4.富士の身の上を聞かされる。
ワキ「富士がゆかりと申すは何處にあるぞ シテ「これに候 ワキ「偖これは富士がため何にてあるぞ
シテ「恥かしながら妻や子にて候 ワキ「のう富士は討たれて候よ シテ「なにと富士は討たれたると候や ワキ「なかゝゝのこと。富士は浅間に討たれて候
シテ「さればこそ思ひ合はせし夢の占。重ねて問はゞ却々に。浅間に討たれ情なく
地「さしも名高き富士は何ど。煙とはなりぬらん。今は歎くにそのかひも無き後に遺る思子を。見るからにいとゞなほ進む涙は堰きあへず

5.形見の道具を受け取る。
ワキ「今は歎きてもかひなき事にてあるぞ。これこそ富士が舞の装束候ふよ。それ人の歎には。形見に過ぎたることあらじ。これを見て心を慰め候へ

6.夫への思いを連ねる。
シテ「今まではゆくへも知らぬ都人の。妾を田舎の者と思しめして。詐り給ふと思ひしに。まことにしるき鳥兜。月日も変らぬ狩衣の。疑ふところもあらばこそ。痛はしや彼の人出で給ひしとき。みづから申すやう。天王寺の楽人は召にて上りたり。御身は勅諚無きに。推して参れば下として。上を忖るに似たるべし。そのうへ御身は当社地給の楽人にて。明神に仕へ申すうえは。何の望のあるべきぞと申しゝを。知らぬ顔にて出で給ひし
地「その面影は身に添へど真の主は亡き後の忘れ形見ぞよしなき。豫てより。かくあるべきと想ひなば。斯くあるべきと想ひなば。秋猴が手を出し。斑狼が涙にても遏むべきものを今さらに。神ならぬ身を怨み喞ち。なげくぞ哀なる歎くぞあはれなりける

7.(物着)舞台上で舞衣・鳥兜を着ける。

8.太鼓へ執心を露わに娘に太鼓を打たせる。
シテ「あら怨めしやいかに姫。あれに夫の敵の候ぞやいざ討たう
子「あれは太鼓にてこそ候へ。思の餘りに御心乱れ。條無きことを仰せ候ぞや。あら浅ましや候
シテ「うたての人の云う事や。厭かで別れし我が夫の。失せにしこと太鼓ゆゑ。ただ怨めしきは太鼓なり。夫の敵よいざ撃たう
子「げに理なり父御前に。別れしことも太鼓ゆゑ。さあらば親の敵ぞかし。撃ちて恨を晴らすべし
シテ「妾がためには夫の敵。いざや狙はん諸共に
子「男の姿かり衣に。武具なれや鳥兜 シテ「恨の敵うち治め 子「鼓を苔に シテ「埋まんとて
地「寄するや鬨の聲立てゝ。秋の風より。凄ましや
シテ「打てやゝゝゝと攻鼓 地「あらさて懲りのなく音やな

9.シテ自身も太鼓を打ち出す。
地「なほも思へば腹たちや。尚も思へば腹立や。化したる姿にひき替へて。
こころ詞も及ばれぬ富士が幽霊来ると見えて。よしなの恨やもどかしと太鼓打ちたるや

10.(楽) 謡が止み、囃子のみにて舞い出される。

10.次第に心情が強まり太鼓を打ち据える。
シテ「もちたる撥をば劔とさだめ
地「もちたる撥をば劔と定め。瞋恚の焔は太鼓の烽火の天に上れば雲の上人。實の富士颪に絶えず揉まれて裾野の桜。四方へばつと散るかと見えて。花衣指す手も引く手も。伶人の舞なれば。太鼓の役は。固より聞ゆる名の下虚しからず。類無や懐かしや

11.様々な楽に例えられながら打ち据える様子。
地「げにや女人の悪心は。煩悩の雲晴れて五常楽を打ち給へ
シテ「修羅の太鼓は打ちやみぬ。此の君の御命。千秋楽を打たうよ
地「さてまた千代や萬代と。民も榮えて安穏に シテ「太平楽を打たうよ

12.時刻が移り変わり次第に正気を取り戻す。
地「日も已にかたむきぬ。日もすでに傾きぬ。山の端を眺めやりて招き還す舞の手の。嬉しや今こそは。念ふ敵は討ちたれ。撃たれて音をや出すらん我には晴るゝ胸の煙。富士が恨を晴らせば涙こそ上無かりけれ。

13.形見の装束を脱ぎ都を後にする。
地「これまでなりや人びとよ。これまでなりや人々よ。暇申してさらばと伶人の装鳥兜。みな脱捨てゝ我が心。乱れ笠乱れ髪かゝる思は忘れじと。また立反り太鼓こそ憂き人の形見なりけれと。見おきてぞ帰りけるあと見おきてぞかへりける。

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Eテレ放送「大般若」詞章

— 大般若 —
解釈
この作品は「西遊記」を題材とした作品で、能の中においても特に躍動感に溢れた一曲となります。
西遊記は三蔵法師が大般若経を得る為にシルクロードを旅する物語。昔の人々がどのようにシルクロードを思い浮かべていたのでしょう?
現代のような情報社会と違い、目にすることのない物への想像力にたけた時代の作品。この作品では砂漠(流砂)を河として表現しています。

あらすじ
大般若経を求めて天竺を目指す三蔵法師は流沙河で一人の男に出会います。
彼は三蔵の旅の理由を問い、前世で七度この地で落命していたことを語り、それはこの地に住む深沙大王によるもの。
そしてこの男こそが大王の化身で、八度目の今回は経を与えようと言い残して姿を消します。
やがて、目前に飛天や竜神を従えて深沙大王が現れ、大般若経を三蔵に与え行く末を見守るのでした。

登場人物
シテ 怪男(前場) 深沙大王(後場)  ツレ 飛天(後場)・龍神(後場)
ワキ 三蔵法師  アイ 大王ノ眷属

・・・物語の流れと詞章(太文字は場面情景、細文字は台本です。)
1. 三蔵法師が中国からインドへと旅をする
ワキ「教への道も秋津洲や。教への道も秋津洲や。数ある法をひろめん
「これは大唐の蓮厳寺の住僧三蔵法師にて候。さてもこの度王城に上り。大般若の妙軸をこの土に渡し。災難を拂ひ人民の寿命を延べんそのために。唐土を離れ天竺に至らばやと志し候
「野に暮し。山に泊りて行く道の。山に泊りて行く道の。満ちたる潮や波を分け峯を越えても里はまだ。
いさ白波の川面や。遠き渡りに着きにけり遠き渡りに着きにけり
「急ぎ候程に。流砂とかや申すげに候。人を待ち渡りの程を尋ねばやと思ひ候

2. 怪しい男がやってくる
シテ「苔の生す。岩根松がね分け過ぎて。雪をも運ぶ。朝嵐
「面白や山を屏風にたとへ。江は天に似たり。月あきらかに残る水際の。春めき渡る。景色かな

3. 二人の対話、流砂と三蔵の関連
ワキ「いかにこれなる人。この川の渡りの程を教えて給はり候へ
シテ「何事を仰せ候や。さすがにこれは流砂とて。真砂も流る水底の。深き千尋を知らず。遠きを言うに邊りなし。あれに見えたる高山は。葱嶺として険しき山。さればこの川を渡り。あの峯を越さん事難かるべし
ワキ「げにゞゝそれはさる事なれども。必ず渡天の道あればこそ。通るためしも候はめ
シテ「さてゝゝ渡天の御望は。何の故にてあるやらん
ワキ「我この度王城に上り。大般若の妙軸を唐土に渡し。四方に拡めん大願なり
シテ「ありがたしともありがたし。汝の前生さきの世も。この大願を起せしかども。遂に叶はでこの川の。主に悩まされ。命を捨てしも七度なり
ワキ「不思議の事をきくものかな。七世のさきを今ここに。見る如くには宣ふらん
シテ「げにゞゝ不審はさる事なれども。法を求むる志。切なるに應へて。賢人も
ワキ「山より出づる
シテ「この川の

4. 流砂の壮大さ、仏法の偉大さ
地「雲より落ちて深き事。雲より落ちて深き事。その幾許は白波の。渡らんは危ふし薄氷を踏むはせめてなり。然れども逢ひ難き。御法乃船やこの川の。淵も瀬とや成るべき頼もしく思し召されよ頼もしく思し召されよ

5. 自然の成り立ち、深沙王の伝説
地「それ川といっぱ。苔の雫より積って萬水と成り。山は又微塵より生じて。雲を穿てる葱嶺なり
シテ「然る故この川に
地「一人の主在しましき。御名を深沙とて。姿は鬼の如くなり
「されども心は佛法を守す御誓ひ。深き千尋の淵にたとへ。三界国土の衆生乃煩悩を集めこの川の。砂と成し給ひしより。流砂と名づけて。その名も深き砂也。然れば汝この経を。四方に拡めん志。前の世よりもありしかど。未だ語らぬ心中を
シテ「三世了脱の智慧ぞと
地「深沙大王は。知ろしめされ給ひつつ。七度まで命を取る。その魂をかれこれが。子と成り。師と成り伴と成り。生を轉じて今よりは。御法の時も合ひに逢ふ。渡天もたやすく御経も今授くるべしや御僧

6. 正体を明かす男が三蔵の前から消えてしまう
ワキ「流砂葱嶺の謂はれは承りぬ。さてゝゝ御身はいかなる人ぞ
シテ「今は何をか裹むべき。我この川に棲んで年久しき。深沙大王とは我がことなり。汝が前生七度まで。障りをなししも我ぞかし。疑ふべからず疑ひの
地「深沙神力の感應。般若の御経與ふべしと。夕波の川面に。瑠璃の面を走るが如く。さらゝゝと向ひに渡りて。待ち給へ玄奘。暫く待てや三蔵

中入 (大王ノ眷属の語り)

7. 辺りに音曲が満ち溢れ飛天が登場し、空が荒れ出し龍神が登場する
下端之舞 (飛天の登場)
地「波や打つ。波や打つ。鼓乃音は汀に響き。峯吹く松の嵐は。自ら琴の調べ。鉦鼓羯鼓御琵琶。鐃鈸や笛篳篥。
二十五菩薩達は。十二の舞楽を。奏しつつ。
彼の玄奘の左右を取り。天乃衣の袖映へて。流砂の波を向ひに渡りて。今こそ渡天も叶ひたりけれ。ありがたや頼もしや。
(龍神の登場)谷風烈しき雲の波。谷風烈しき雲の波。浮び出でたる龍神の勢ひ。小龍を先立て。雲を早め。遥かの谷より上ると見えしが。大龍小龍上人を拝し。渇仰するこそありがたけれ。
あれゝゝ見よや葱嶺の。峯の浮雲風先に吹かれ。落ちくる流湍に雲水渦巻き。山河も六種に震動し
自然の洞の岩戸の内より。般若の御経を儋頭に背負ひ。深沙の御姿。顕れたり

8. 全てを飲み込むかの様に深沙大王が登場する
早笛(深沙大王の登場)シテ「すはゝゝ汝が所願の御経。今こそ汝に與へんとて。懸けたる笈を汀に下し。さてかの笈の上段を開き
地「般若の諸日の諸軸をおっ取り。三蔵に與へ。我も巌の上に座して。御経を開き
シテワキ「大般若波羅密多経巻第一。三蔵法師奉詔譯と
地「高らかに読み上げ給へば。悪事悪魔は萬里に退き。十方世界の諸天の来現吉事は日夜に極まりなし

舞働(深沙大王の舞)

9. 深沙大王から大般若経が授けられる
地「さてこそ汝の。所願も叶ひぬるよと。またこの経を。おっ取って。笈の上段に納め給ひ。早々汝も下向して。四方に御経を拡め給はば我法身の。姿を現じてこの御経の守護神たるべし。頼もしく思ふべし イロエ
ワキ「三蔵御経の笈を負ひ
地「三蔵御経の笈を負ひ。深沙を禮し奉り。流砂に向へば

ソバダチノ手

10. 流砂が割れて、三蔵の道が拓く
地「川波左右に。聳ち立って。平砂と成るを。三蔵喜び踏み渡り。向ひの岸に到りければ。
シテ「深沙も巌の上に立って
地「止まるぞ三蔵止まるぞ三蔵と。呼ばはり給へば。三蔵も見返り。名残りの御暇。川越しに申し。深沙も千尋の淵に臨み。姿は泥犂に。入りにけり

2018/5/27 21:00~
Eテレ「古典芸能への招待」にて放送予定
(松山は飛天を務めています)

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2018/5/27 21:00~ Eテレ [古典芸能への招待] 大般若

TV放送のご案内です。
松山もいくつかの舞台に出ています。
なかでも、能「大般若」では「ツレ・飛天」と務めています。
飛天は二人同じ姿で登場します。
どちらが松山かワカルカナ?

http://www4.nhk.or.jp/kotenshoutai/

人間国宝・梅若玄祥が、今年2月に能楽界にとって重要な名跡、梅若実を四世として襲名。歴代の「実」の足跡をたどると共に、四世実の芸の魅力に迫る。▽舞囃子「梅と橘」山本東次郎・梅若実ほか/襲名によせて作られた新作(2018年3月/観世能楽堂)▽復曲能「大般若」梅若実・宝生欣哉・茂山茂ほか/四世実が復活させた、シルクロードを舞台にしたスペクタクルな能(2018年/国立能楽堂)▽副音声解説:小田幸子

「大般若」詞章 ☞http://honobonoh.com/?p=517

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2018/6/17 梅若会「花月」「富士太鼓」「大会」

6月17日(日)午後1時開演(正午開場)
梅若会 定式能 6月公演
会場:梅若能楽学院会館(東中野)

能「花 月
シテ 会田  昇
ワキ 工藤 和哉
アイ 高野 和憲
地頭 梅若  実(人間国宝)
笛  栗林 祐輔
小鼓 大倉源次郎(人間国宝)
大鼓 柿原 崇志

狂言「膏薬煉
シテ 野村 萬斎
アド 中村 修一

能「富士太鼓
シテ 松山 隆之
子方 松山 絢美
ワキ 村瀬  提
アイ 野村 裕基
地頭 梅若 紀彰
笛  熊本俊太郎
小鼓 幸  正昭
大鼓 柿原 弘和

仕舞「通 盛
シテ  松山 隆雄
仕舞「草子洗
シテ  川口 晃平

能「大 会
シテ 山中 迓晶
ワキ 角当 直隆
アイ 深田 博治
地頭 小田切康陽
笛  竹市  学
小鼓 清水 和音
大鼓 大倉慶乃助
太鼓 小寺真佐人

◇「 花月 (かげつ) 」の見どころ
「隅田川」「自然居士」「櫻川」などに残る人商人。「人身売買」は当時の日常でもありました。それらの作品では大人が子供を想う風情に共感を覚えるものです。「花月」では攫われた少年自身を主人公とする特異な演出。名前に現れる「花」「月」は自然への興趣を、弓にまつわる唐土の故事や殺生戒は仏教感を漂わせます。これらの少年がもつ見識は、天狗と共に諸国を流浪する中で培われたものであり、聡明な若者の生命力、華やかな芸尽くしを楽しめる作品です。間狂言による大胆な舞台展開も見どころです。

 

◇「 富士太鼓 (ふじたいこ) 」の見どころ
狂女・執心・仇討ちの要素が混在する作品です。笠を被って登場するシテには死生観も表現されています。
謡で表現される旅の景色から、対話による現実回帰。亡き富士の憑依も漂う狂い舞う有様。一幕物ですが舞台上で装束替えが行われ、二場面物の要素を兼ねています。
◇「 大会 (だいえ) 」の見どころ
能に登場する「天狗」は滑稽さを持ち合わせた存在。天狗・山伏・鴉は同体に表現されます。僧に命を助けられた恩を返す為に望みを叶える天狗ですが分別の一線を越えてしまい打擲されてしまう。哀愁漂う作品です。
能の演出ではあまり見られない「早変わり」が舞台上で行われます。大仏から天狗への転身はまさに「化けの皮」が剥がれるかの様子。ご期待ください。

多彩な三番、お見逃しなく!

◇お申込み方法
席種枚数、お名前、郵送先、連絡先を明記の上ご連絡ください。

※頂きました個人情報はチケットの発送・能楽公演のご案内以外に使用することはございません。
※本公演は松山にお申し込み頂くと、1,000円引きの優待にてご提供となります。

~ 優待適用後の代金
正面指定席 7,000円
自 由 席 6,000円

 

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2018/4/15 梅若会定式能「隅田川」「雲林院」

4月15日(日)午後1時開演(正午開場)
会場:梅若能楽学院会館(東中野)

「隅田川」
シテ 小田切康陽
子方 松山 結美
地頭 梅若  実(人間国宝)

「雲林院」
シテ 梅若長左衛門

◇「隅田川」の魅力
能の代表的な演目の一つ、観世元雅の作品。
その素材はオペラにも取り上げられています。
子供を求め彷徨う母親の描写、子供との死別。
写実的な演出が人々の心をつかんで離さない一番です。
次女・結美が梅若丸を務めます。

◇「雲林院」の魅力
「伊勢物語」を背景に在原業平を主人公とする能です。
高貴な装束に身を包む業平が夢中に現れ、
二条ノ后との恋物語を淡く語り舞います。

人気曲二番、お見逃しなく!

◇お申込み方法
席種枚数、お名前、郵送先、連絡先を明記の上、ご連絡ください。
※頂きました個人情報はチケットの発送・能楽公演のご案内以外に使用することはございません。
※本公演は松山にお申し込み頂くと、1,000円引きの優待にてご提供となります。

~ 優待適用後の代金
正面指定席 7,000円
自 由 席 6,000円

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