半蔀では「夕顔を取り巻く源氏物語」に集約した解り難い能です・・・
この曲は源氏物語の夕顔の君をシテとし
前場は紫式部縁の紫野の住職
白き花の己一人笑みの眉
たそかれ時
名乗らず
などから「夕顔の君」を連想させます。
後半は五条に舞台を移します。
ありし教え以降からは
宿の佇まいを
孔子の弟子達の佇まいに喩えつつ
夕顔の知性の高さを匂わせます。
クセではシテが源氏を演じることで
夕顔自身は霊となっても名乗る事の無い
儚い女性として伝え続けています。
後半場面では終始舞台に佇む作り物との異空間が
どの様に映ることでしょうか?
是非、楽しい感想をお待ちしています!
Archives for 10月 2013
半蔀の独り言
梅若会 定式能 10月公演 「半蔀」「阿漕」
よろしくお願いします。
~梅若会 定式能~ [ 半蔀 ・ 阿漕 ]
平成25年10月20日(日) 13時開演 梅若能楽学院会館 (東中野)
当日内容
能 「半蔀」 松山隆之 地頭 山崎正道
狂言「鐘の音」 山本東次郎 (人間国宝)
能 「阿漕」 小田切康陽 地頭 梅若玄祥 (芸術院会員)
指定席 8000円(正面のみ・当日不可)
自由席 7000円
此のたび、先月に引き続き「源氏物語」関連の能を務めます。
先月の「御息所」によって命を落とした「夕顔ノ君」をシテとする「半蔀」。
能では「夕顔」という人物をシテとする曲目に「夕顔」と「半蔀」がありますが
「夕顔」は一人称的な能で、「半蔀」は三人称?
夕顔の宿を主題に光源氏を夕顔の霊が当て振るという、鬘物。
明暗の使い分けを丁寧に心掛けたいと思います。
松山に直接ご連絡頂きました際には「割引・解説付き」の特典をご用意いたします。
是非ともお運びください。
当日、11時より研究公演「能・巴」(入場無料)もございます。
取り急ぎ。